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シロアリは冬眠せずに活動中!冬こそ油断せずにシロアリを完全駆除!
この記事を書いた人:坂田 和徳
この道34 年で施工実績30,000 件以上の職人社長!
ゴキブリ・シロアリ・ネズミ駆除の専門家。
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害虫駆除に加え経営・集客に関するアドバイスも可能。
多くの昆虫は冬になると冬眠するので、害虫の被害も減少します。しかし、シロアリも同じであろうと安心していたら、痛い目に合うかもしれません。シロアリは特別寒さに強いわけではありませんが、年中活動して被害を広げている可能性があるのです。
そこで今回は、冬のシロアリ駆除対策についてご紹介します。
【冬でもシロアリが活動できる理由】
シロアリの活動が最も活発になるのは高温多湿な春先から夏にかけてで、冬になるとシロアリを見かけることはほとんどなくなります。しかし、彼らは決して活動を停止して冬眠しているのではなく、見えないところで活動を続けて被害を広げているのです。
日本に出現するシロアリは20種類以上いますが、特に大きな被害を与えるのは「ヤマトシロアリ」と「イエシロアリ」で、ヤマトシロアリは6℃程度まで、イエシロアリは10℃程度まで活動をすることができます。
地球温暖化が進んでいるとはいえ、日本国内でそれよりも気温が下がることはあるのに、なぜシロアリは冬眠せずに活動できるのでしょうか?
その理由は、彼らの活動環境にあります。
最近の住宅は断熱性が優れ、暖房設備も整っているため常に室内が暖かく人間にとって快適な状態が保たれています。
そのことがシロアリにとっても快適な環境を作り出してしまっているのです。
【シロアリの産卵は冬も休みなし】
シロアリのうち羽アリは生殖機能を備えており、つがいを見つけてコロニーを作ると、1日に100個程度の卵を産み続けます。
これは冬になっても変わらず、休みなく産卵を続けるため、冬場にシロアリを見かける機会が減ったとしても、着実にその数を増やしている可能性が高いのです。
こうした面を考えても、冬でも油断することなくシロアリの駆除対策を行う必要があることがわかります。
【冬眠はせずとも活動は鈍る!冬こそシロアリを完全駆除】
シロアリは冬眠をせずに年中活動をしていますが、寒さに強いわけではありません。
活動が活発な時期は5月~7月にかけてであり、最適な気温はヤマトシロアリで約12℃~30℃、イエシロアリについては約30℃~35℃となっているので、いくら屋内が暖かいとはいっても、冬はベストな環境ではないのです。
そのため、冬場はシロアリの動きが鈍くなり、活動範囲も狭くなります。被害が広範囲に広がりやすい夏よりも、冬の間の完全駆除をオススメするのはこれが理由です。
ただし被害範囲が少なく、活動が鈍っていることにより、シロアリの巣を見つけ出す難易度は上がります。素人が駆除するのは難しいかもしれません。
【冬のシロアリ駆除対策】
冬だからと駆除・防除方法に大きな差があるわけではありません。冬は被害が少ないだろうと油断せず、シロアリの好む環境を知り、その環境を排除したり、被害を受けていないかを確認したりして、できるだけ早く対処することが求められます。
<シロアリの好む環境をチェック>
シロアリが好むのは、湿気が多い、比較的暖かい、日当たりが悪い、風通しが悪い環境であり、木材、段ボールなどの餌がある場所です。
家の中でこうした環境が整いやすいのは、お風呂場、洗面所、トイレ、台所などの水回りですので、被害がないかよく確認しましょう。
そのほか、冬場にチェックしたいポイントがあります。それは、暖房器具を使っているエリアと、結露が発生している窓際です。
暖かい場所を好むシロアリは、屋内の中でも特に暖かい暖房器具を設置している場所の周辺に集まってくることが多いです。
冬は、家の中で暖かい場所を重点的にチェックするようにしましょう。
結露が発生すると水分が周囲の木材などに浸透し、水分を求めてシロアリが集まってくる可能性があります。
そのため、結露が発生しやすいエリアは要注意です。
<被害をできるだけ早く発見するためのポイント>
表面的には被害が見えないことも多く、被害に気がつくのが遅れることもしばしばです。
できるだけ早期発見するために、以下のポイントに気をつけて家中をチェックしてみましょう。
・床がブカブカしたり、ミシミシと音がしたりする場所がないか
・カビ臭い場所はないか
・雨漏りや漏水はしていないか
こうしたサインを見逃さないようにすることで、早期の対処が可能となります。
<シロアリの好む環境を排除>
個人のシロアリ駆除で有効なのは、シロアリの好む環境をできる限り排除することです。
浴室や洗面所の水分はすぐに拭き取り、換気扇を回して湿気をため込まないようにしましょう。
冬場の対策として、暖房は消すわけにはいきませんが、結露はできるだけ発生しないように気をつけたり、こまめに水分を拭き取ったりすることで被害を抑えることができるでしょう。
床下からの被害が多いシロアリで見落としがちなのが、家周辺の木材から大量発生する可能性があることです。
廃材を放置していたり、ウッドデッキがあったりすると、それはシロアリの格好の餌食になります。
処分できるものは素早く処分し、処分が難しいものは乾燥剤などを使って湿気を取り除くようにしましょう。
<ペイト剤(毒餌)を使って駆除>
市販の殺虫剤などで個人がシロアリを駆除することはなかなか難しく、比較的効果が期待できるのがペイト剤(毒餌)の使用です。
シロアリの被害が発生している場所の近くに設置し、それをシロアリが巣に持ち帰ることで女王アリを駆除することが目的です。女王アリがいなくなれば、コロニーは存続できなくなります。
ただし効果が出るまでに時間がかかるというデメリットがあり、シロアリの活動が鈍くなる冬にはさらに効果がでづらいです。
<薬剤による侵食防止対策>
シロアリ自体を攻撃する以外に、侵食を食い止めるという対策も一つの方法です。
市販の薬剤を使うことで、シロアリの侵食を抑える効果が期待できます。
【最後に】
多くの昆虫が冬眠する冬でも活動を続けているシロアリ。
産卵も年中続けているため、一度発生すると冬場でもどんどんその数を増やしている可能性が高いです。
冬になったからと安心せず、水回りや暖房器具の周りなどに被害が及んでいないかを確認し、湿気をため込まないように換気や水分の拭き取りを行いましょう。
ただし個人でできることは、シロアリの駆除というよりも防除策がメインとなり、すでにシロアリの被害が進んでいるケースは、少しでも早くシロアリ駆除の専門業者に対応してもらう方が良いです。
プロの業者であれば、冬場にシロアリの活動が鈍っていることをうまく活用し、完全駆除をしてもらえるでしょう。