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シロアリ駆除は詐欺が多い?手口や事例を知って被害防止!
この記事を書いた人:坂田 和徳
この道34 年で施工実績30,000 件以上の職人社長!
ゴキブリ・シロアリ・ネズミ駆除の専門家。
徹底的な調査とヒアリングによって他業者様には難しい案件も多数請負。
害虫駆除に加え経営・集客に関するアドバイスも可能。
シロアリの発生は、安心安全な生活を脅かすもの。被害が大きくなる前に駆除したり、事前に防除したりしておきたいと考える人は多いと思います。シロアリの駆除は素人ではなかなか難しいので、専門業者に依頼することが多いですが、「シロアリ駆除って詐欺が多いのでは?」と不安に思う方もいるでしょう。
そこで今回はシロアリ駆除の詐欺の手口や事例についてご紹介しますので、事前に知って被害を防止するのに役立ててください!
【シロアリ駆除の詐欺が多い理由】
様々な害虫や害獣を対象とした駆除業者がありますが、特にシロアリ駆除の被害が多いのには理由があります。それは、素人がシロアリの被害を自分で確認することが非常に難しいからです。ゴキブリやネズミなどの害虫害獣はその痕跡や物音などで存在を感じることができますが、シロアリの場合は見えない床下などで被害が広がることが多いのです。こうした状況につけ込んで、ありもしない被害をでっち上げて高額の費用と請求するなどの詐欺が発生しやすくなっています。
【シロアリ駆除の詐欺に多い手口や事例】
シロアリ駆除を装った詐欺に多い手口や事例にはどんなものがあるでしょうか?敵の出方を知っておくことは、大きな防御策になります。
<シロアリ詐欺手口①被害を捏造して高額な工事費を騙し取る>
無料点検をするなどという口実で床下に入り込み、ありもしない被害を報告して不安を煽り、正式な駆除を行わずに高額な工事費を騙し取るという手口です。
ただ「こちらのお家はシロアリの被害に遭っています!」というのではなく、以下のように証拠を捏造する場合もあります。
・シロアリ被害に遭っている別の家の写真を点検した家の被害だといって見せる
(床下の様子では自宅か判断できないため)
・シロアリに食べられた木材を、床下で発見したといって見せる
・シロアリを床下に撒いてから写真を撮り、シロアリがいたといって見せる
<シロアリ詐欺手口②不要な工事をして高額な工事費を請求する>
シロアリの駆除もしくは防除を目的として、不要な工事や不要な薬剤を使用して高額な工事費を請求するパターンです。
床下換気扇が、通常であれば2〜3個で良いところを10個以上設置されたという例もあるようです。実際に設置されていたらまだ良い方で、見積もりに記載されていただけで実は数が少なかったり、全く設置されていなかったりする場合もあります。薬剤についても、実際には使わないままということもあるようです。
ちょっとやりすぎでは?ちょっと高すぎるのでは?と思ったとしても、「やっておかないと、あとで大変なことになりますよ!」というように脅しにも近い言葉かけをしてくるので、契約する人が出てきてしまうのです。
<シロアリ詐欺手口③見積もりの金額に高額の追加料金を加えて請求する>
見積もり段階で「安い!」と思って依頼したのに、工事が終わってから請求書を見ると、高額の追加料金が発生しているケースです。
「工事をしていたら、見積もりの金額では駆除できないことがわかったので追加の作業を行いました」といったように、もっともらしいことをいってくるので、そのまま支払ってしまったという方が多いです。しかし、追加料金が発生する作業を勝手に行うのは明らかにおかしいです。
そのほか、口頭での説明は一切せずに、契約書にだけ小さく追加料金が発生する可能性について記載されていることもあるようです。
<シロアリ詐欺手口④先払いをさせたあと、工事をせずに音信不通になる>
詐欺被害にあったことが最もわかりやすいのが、支払いはしたのに工事が行われなかったパターンです。
「先払いであれば1割引しますよ!」とメリットを出したり、「先払いしてもらえたら助かります…」と訴えたり、言葉巧みに先払いを要求してお金を受け取り、そのまま音信不通になってしまうのです。後者は、特に高齢者の方が孫のような年齢の担当者にお願いされて、つい支払ってしまったということが起こりやすいようです。
【シロアリ駆除の詐欺に遭わないためのポイント】
シロアリ駆除の詐欺手口や事例を知っておくことで、自分が同じような状況になった時に警戒することができます。
それ以外の、シロアリ駆除の詐欺に遭わないためのポイントをご紹介しますので、併せて確認しておいてください!
<相見積もりを取る>
シロアリ駆除が初めてであれば、相場がわからないことがほとんどでしょう。工事の後に相場より高額だったことに気づくことも少なくないようです。
そういったことを避けるためにも、必ず相見積もりをとって比較検討しましょう。
相見積もりを極端に嫌がったり、今契約してもらえないならば料金が上がると脅しに近い言葉をかけたりする業者は避けた方が良いです。
<訪問営業には十分に注意する>
シロアリ駆除の詐欺の多くは、訪問営業から始まっています。「無料点検をします。」といって訪問し、ありもしない被害を捏造されてしまったり、契約するまで帰ってもらえななかったりする可能性もあります。
無料だからと安易に点検を依頼するのは、やめておいた方が良いでしょう。断るのが苦手だという方は、インターホン越しに応対したタイミングで、断っておくことをオススメします。
<すぐに契約をしない>
「今契約してくれたらお安くしますよ!」などといわれても、すぐに契約をしないようにしましょう。契約を急かしたり、脅しに近いような言葉をかけたりしてくる場合は、詐欺や悪徳業者である可能性が高いです。普通の業者が相手であれば、「相談してからお返事します。」といって、落ち着いて考えてから契約をしても遅くはありません。
強引な訪問販売によって万が一契約をしてしまった場合は、契約日から8日以内であればクーリングオフできます。
<ひとりで判断せず相談する>
シロアリ駆除の費用は、詐欺ではなくても高額です。契約の決断はひとりでせずに、家族や知り合いなどに相談してみましょう。消費者センターに相談してみるという方法もあります。
<契約内容をよく確認する>
見積もりをもらったら、何を目的に施工が行われるのか、どんな施工をどれくらいの範囲で行うのか、効果はどれくらい保証してもらえるのかなど、詳しい内容を必ず確認しましょう。不明な点は質問して説明をしてもらってください。この段階でごまかしたり、適当な説明をしてきたりする場合、詐欺である可能性が高いです。
また、契約書の文面も、小さな文字を含めてしっかり読みましょう。口頭では説明していない、こちらに不利な条件が書かれていることがあります。
相手の言いなりにならず、こちらからもしっかり質問をしたり、説明を求めたりすることで、「この相手は騙せない。」とあきらめさせるという効果も期待できます。
【最後に】
シロアリは見えないところで食害を繰り返し、気がついたときには大きな被害になっていることも多いため、早めの駆除や防除が必要となります。だからこそ、その部分につけ込んでくる悪徳業者や詐欺業者が多くなっているのです。
しかし、事前に相手の手口を知り、対策をとることで、こうした被害は防ぐことができます。自分はもちろん、高齢のご家族やご親戚が騙されてしまわないように、困ったときにはいつでも連絡をし合える関係性を築いておくことも大切なことなのではないでしょうか。