シロアリの特徴は、セルロースを餌とすることです。セルロースとは、植物の繊維の主成分で、特に木の幹に多く含まれます。木で出来た木造住宅はセルロースの宝庫となり、シロアリにとっては大きな獲物となります。
シロアリの被害が発生するのは、床下や壁の内部などの目に付きにくい場所です。
多い場合では数百から数千匹もの集団で食害を進めて行きますので、気が付かないで被害を放置していると、驚くべきスピードで家がボロボロにされてしまいます。床材や床材の骨組みの被害であれば元どおりにできますが、柱や土台に被害が及ぶと、元の強度に戻すことはできません。結果として、家の耐震性や資産価値、安全性にまで悪影響を及ぼしますし、最悪の場合には家の建て直しが必要なケースも生じてしまうのです。
日本で発生するシロアリのほとんどがヤマトシロアリですが、彼らは土からしか家屋に上がって来られないので、いきなり木に現れることはありません。また、空気中の湿度の中では生きられず、彼らが生きていくには密閉空間が必要となります。木に被害があるのを発見したと時には、必ず土の中でシロアリが生息しています。それを知った上で駆除を行わなければなりません。
羽アリやシロアリを発見したときはもちろんのこと、床や床板など、歩くとミシミシと音がする場所があったり、浴室や洗面台の床がブカブカする場所があったりする場合は、内部がシロアリの被害を受けている可能性があります。