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トコジラミ(南京虫)の駆除方法!個人ができる対策と業者に依頼できる駆除作業

この記事を書いた人:坂田 和徳

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この道34 年で施工実績30,000 件以上の職人社長!
ゴキブリ・シロアリ・ネズミ駆除の専門家。
徹底的な調査とヒアリングによって他業者様には難しい案件も多数請負。
害虫駆除に加え経営・集客に関するアドバイスも可能。

こんにちは。バックスの坂田です。

トコジラミという名前を聞いたことはありますか?別名南京虫とも呼ばれ、英語ではベッドバグといいます。名前を知っている方は、「海外旅行に行った時に注意すべき虫」と思うかもしれませんが、実は日本にも生息しています。そんなトコジラミに吸血されると、耐え難いほどの痒みが出るため、非常に迷惑な虫といえるでしょう。

そこで今回は、トコジラミの特徴と被害から、個人でできる予防・駆除方法、業者に依頼できる駆除作業に至るまで、徹底的にご紹介します!

 

 

トコジラミの特徴と被害

 

 

トコジラミの特徴

 

トコジラミは、実はカメムシの仲間。カメムシほどではありませんが、潰すと独特に臭いがします。日本でも、北海道から九州という広範囲に生息しており、沖縄などの南西諸島ではネッタイトコジラミが生息しています。

 

暖かい環境を好むため夏(6~9月)が活動期となりますが、暖房がかかっている屋内では冬でも活発に活動します。ただし、0℃で6ヵ月、10℃で2年近く生存したという報告もあり、寒さにも強いようです。

トコジラミは明るい場所が苦手なので、昼間はベッド・壁・床・畳の隙間や、カーペットの裏、本の隙間などの暗いところに隠れています。

 

大きさは幼虫で1.5mm、成虫で5-7mm程度です。幼虫と成虫ではサイズが違いますが、形はほとんど変わりません。ダニと異なり、肉眼で確認できます。

色は薄黄色からやや赤褐色で、吸血すると吸血した血液が透けて見えるためより濃い茶色に変わります。

細長い口器(こうき)がついた平たい体をしており、羽はありません。吸血後は体が膨らみます。特に幼虫は体重の3~5倍ほどの血液吸うことができ、成虫でも吸血後は体長が2mmほど伸びます。

主な栄養源は人間の血液ですが、犬や猫などのペット、ネズミや小鳥などの小動物などからも吸血します。トコジラミは通常夜間に出てきて血を吸い、10〜20分かけて満腹になると元の隠れ場所に戻ります。

 

 

 

トコジラミによる被害

 

トコジラミの被害は、冒頭でもご紹介した吸血されることによる強い痒みです(人によって差はあります)。刺されると赤い発疹ができ、痒みによって十分な睡眠が取れなかったり、かきむしることで傷ができ、そこから細菌が入って化膿することもあります。場合によっては発熱したり、神経障害を引き起こしたりすることもあるので、症状がひどい場合は速やかに病院を受診しましょう。ごくまれに、ペスト、再帰熱、発疹チフスを媒介し、リンパ管炎、リンパ腺炎等を引き起こすともいわれています。

 

寝ている間に刺される虫といえばダニがいますが、トコジラミの方が痒みは強烈です。トコジラミの方が大きく肉眼で確認しやすいですが、痒みが出る頃には隠れてしまっているため、実際に見つけることはほとんど不可能です。必死に探せば、天井、壁、床、ベッド、カーテンなどに赤っぽい糞の汚れが見つかることもあります。

 

 

トコジラミを発見した場合(被害を受けた場合)の、応急処置の手順

 

 

トコジラミを直接発見して、その被害を知ることはほとんどありません。ほとんどの場合、刺されて痒みが発生して気がつくことになります。

 

強烈な痒みを感じてトコジラミの発生を疑うとき、畳をはがしたり、家具を分解したりして隅々まで探せば、トコジラミを発見することができる可能性はありますが、実際に自分でやるのは難しいといえます。

また、もし発見できたとしても市販の殺虫剤はほとんど効かないと思った方が良いでしょう。トコジラミを駆除する「エアゾール剤」や「スプレー剤」は販売されているものの、今日本で問題になっているトコジラミのほとんどは、「スーパーナンキンムシ」と呼ばれる、市販の殺虫剤の9割に使用されているピレスロイドという化学物質に対する抵抗性を持っているタイプです。そのため、市販の駆除グッズの対象としてトコジラミが記載されていたとしても、効かないことも多いのです。第2類医薬品であり、ピレスロイド抵抗性を持つトコジラミにも効果がある殺虫剤を選べば、少しは効果があるかもしれませんが…難しいですね。

こうした市販の薬自体は効きませんが、吹きかけたことで出てきた南京虫を叩き潰すことは可能です。薬を吹きかけ続けるより、よっぽど確実です。手で潰すことに抵抗があれば、お箸でつまんでもOK。動きはそれほど速くありません。ただし、卵は小さくて目に見えないので潰すことができません。出てきたトコジラミを処理しても、卵が残っていると再発生してしまいます。

 

トコジラミは熱に弱いので、熱によって退治することも出来ます。熱湯をかけることは効果がありますが、トコジラミがいるところにかけるのが難しいです。トコジラミが発生しているのが本やカバンであれば、これらを袋に入れてドライヤーの熱風を吹き込むことで退治できます。夏場であれば、黒い袋に入れて日当たりのいい窓辺や車の中に置いておくと、袋の中が高温になるので退治できますよ。袋から逃げ出してしまわないように、しっかりと口を縛るようにしてくださいね。

 

水洗いができるものであれば、水洗いでも退治することができます。

 

 

業者が行う対策(アフターサービスまで解説)

 

 

業者に依頼した場合の、一般的な対策についてご紹介します。

 

①トコジラミ発生の原因を究明する

 

トコジラミはとにかく駆除するのが難しい害虫です。せっかくなんとか駆除が完了したと持っても、原因が明らかになっていなければ、すぐに再発生してしまいます。

そうならないためには、トコジラミ発生の原因を究明する必要があります。

 

日本ではあまり見かけることのなかったトコジラミですが、海外旅行に頻繁に出かけられるようになったことや、インバウンド客が増えたことにより、増加しています。

自宅に発生する場合は、人が持ち込んでいることがほとんどです。

以下のようなパターンが考えられ、どこの家でも発生するリスクはあります。

 

・海外旅行で使った服やカバンについていた。

・アンティーク家具についていた。

・古本についていた。

・ダンボールについていた。

・旅行会社に勤務している。

・不衛生な環境の場所に出入りした。

 

これ以外にも、電車やタクシーの車内、国内旅行の宿泊先など、不特定多数(特にインバウンド客)の出入りがある場所から持って帰ってきてしまうこともあります。

 

原因究明を丁寧にしてくれない業者も多いので、ここをどれくらいしっかりとしてくれるかは依頼前に確認した方が良いです。

 

②潜んでいる場所を徹底的に探す

 

トコジラミは、寝ている間(特に深夜1時頃)に出てきて吸血し、お腹がいっぱいになると隠れてしまいます。そのため、日中に目にすることはほとんどなく、駆除をするときには潜んでいる場所を探さなくてはなりません。家具の隙間や畳の隙間など狭いところに隠れていて、ものを移動させた程度では見つからないこともあり、時には家具などを解体して調べる必要があります。

 

トコジラミがいる場所を探すといっても、どれくらい徹底的にしてくれるかで、完全に駆除ができるか、再発を防止できるかがかかっています。

 

③薬で駆除をする

 

トコジラミが潜んでいる場所を発見したら、薬で駆除を行います。

トコジラミに市販の殺虫剤はほとんど効きませんが、プロの薬でさえ1回で駆除するのは困難です。平均して3回程度、1ヶ月ごとに薬による駆除を行って、やっと完全に駆除できると考えていた方が良いでしょう。

 

④アフターサービス

 

トコジラミの場合、保証期間を設けている業者はほとんどないでしょう。

 

 

業者に頼んだ失敗例

 

 

せっかく業者に依頼したのに再発生してしまった…必要以上の費用を支払うことになってしまった…なんてことも、残念ながらよく耳にします。特にトコジラミは業者でも駆除するのが非常に難しい厄介な害虫なので、再発に悩む方は多いです。

他の業者に頼んで失敗し、バックスにきてくださったお客様の事例をご紹介します。失敗例を知り、確実で無駄のないトコジラミ防除・駆除をしてくれる業者選びの参考にしてください。

 

 

駆除作業は一回だけ。全く駆除ができていない

 

1回だけの駆除作業しかしてもらえず、なんの解決にもなっていないケースです。

『トコジラミは駆除が難しい害虫だから保証はつけないのが一般的』ということを逆手にとって、1回の駆除だけで逃げているような感じですね。「やることはやりましたが、ダメでした。」といわれるかもしれませんが、そんなことはありません。徹底的にトコジラミがいる場所を探し出し、粘り強く駆除作業を行えば、ちゃんと駆除できます。

トコジラミの駆除を依頼して、はじめから1回の駆除しか行わないような業者には依頼しない方が良いでしょう。

 

 

駆除技術不足…。しっかり駆除してもらえなかった

トコジラミはプロでも非常に駆除が難しい害虫です。駆除技術によっては、3回やっても完全駆除できないこともあります。それはトコジラミの潜伏場所を徹底的に探せていないことが原因です。素人でもチェックできるような場所しか探していないような場合は、業者に悪気はなくても、技術不足である可能性も高いです。

『そんなところまで?』と思うくらい隅々までチェックしてくれる業者に依頼する方が良いですよ。

 

 

駆除はしてくれたけど…原因がわからず再発生

畳をあげたり、家具を移動させたりして、薬で駆除を実施。1ヶ月おきに3回の駆除を行ってもらい、痒みなどの被害はなくなって安心していたら、数ヶ月後にまた再発生してしまったという例です。丁寧な駆除を行ってはいるものの、原因の究明を行っていなかったことが原因です。

数年に一度の海外旅行が原因であれば、そうすぐに再発生することはないかもしれませんが、よく出入りするお店などに発生していることが原因であれば、あっという間に再発生してしまいます。原因を究明し、そのお店に行くことをやめるなどの対策をとるところまで行って、初めて完全駆除となります。

原因究明をしっかりしてくれる業者を選びましょう。

 

 

ちょっと驚く!こんなケース

Aさんのお宅で発生したトコジラミの駆除をしたところ、すでにお子さんとお孫さんのお宅にも被害が及んでしまっていたので、そちらも駆除。これで一安心と思っていたら、また発生してしまったため、さらに原因を究明したところ…なんと車の中でもトコジラミが発生してしまっていることが判明しました。

意外なところから侵入していたり、侵入ルートが複数あったりすることもあります。原因の究明の難しさを感じさせるケースです。

 

 

おおよその見積もり

 

トコジラミは1回の駆除では終わらず、複数回の作業が必要であるため、それを見越した金額を設定している業者が多く、基本的に金額が高いです。

大手であれば、50万〜100万円程度はかかります。中堅どころの駆除業者でも、50万円くらいかかるところは多いです。

 

バックスでは10万〜20万円程度で駆除作業を行っております。トコジラミはかなり厄介な害虫なので、安くしすぎて儲けにならないようなこともありますが…(笑)

またバックスでは、防除・駆除効果に自信を持っていますので、100%防除・駆除できなかった場合には費用をいただいておりません!

 

 

個人でできる予防策

 

トコジラミは、侵入を防ぐのが唯一の予防策と言えます。

海外旅行から帰ってきた際は自宅に入る前に全ての荷物を確認したり、海外での荷造りは明るいところで行ったり(トコジラミは明るいところに出てこない)、中古の品を購入した際にもトコジラミがついていないかよく確認したりすることで、少しは侵入を防ぐことができるでしょう。

 

トコジラミはどこで発生するかわからず、海外旅行の後や中古品購入時以外にも持ち帰ってしまう可能性があります。外出時は、荷物を床におかないことを徹底しましょう。どうしても置かないといけない時には、大きめのビニール袋などに鞄を入れてから置くようにします。床に鞄を置くことで、鞄にトコジラミが入り、家に持ち帰ってきてしまうことを防ぐことができます。

 

ダンボールに潜んでいることもあるので、ダンボールはできるだけすぐに処分するようにしましょう。

 

 

まとめ

 

トコジラミはあまり多く被害を聞く害虫ではありませんが、発生してしまったときの被害は大きく、また駆除するのが非常に難しいです。発生したら、基本的には個人での駆除は難しいと考えてください。プロでも手を焼く害虫です。トコジラミの発生が疑われる場合は、しっかりと原因究明をしてくれる専門の駆除業者に相談してみてみることをオススメします。

 

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