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チョウバエの駆除方法!個人ができる対策と業者に依頼できる駆除作業
この記事を書いた人:坂田 和徳
この道34 年で施工実績30,000 件以上の職人社長!
ゴキブリ・シロアリ・ネズミ駆除の専門家。
徹底的な調査とヒアリングによって他業者様には難しい案件も多数請負。
害虫駆除に加え経営・集客に関するアドバイスも可能。
こんにちは。バックスの坂田です。
浴室やトイレなどの水回りで見かけることの多い、逆ハート型の特徴的な羽を持った小さなハエが、チョウバエです。チョウバエは人に不快感を与えるだけではなく、食品を汚染するなどの被害をもたらす厄介な害虫です。
そこで今回は、チョウバエの特徴と被害から、個人でできる予防・駆除方法、業者に依頼できる駆除作業に至るまで、徹底的にご紹介します!
チョウバエの特徴と被害
チョウバエの種類と特徴
チョウバエ類はハエ目の一種ですが、実は蚊に近いグループに属しています。
日本には73種類いるとされていますが、私たちの家に現れて害を及ぼすのは、主にオオチョウバエとホシチョウバエです。
体長はオオチョウバエが4.5mm程度で、ホシチョウバエが1〜2mm程度と小型です。ハート型を逆にしたような羽が特徴で、オオチョウバエの体は灰黒色、ホシチョウバエは、オオチョウバエと比較するとやや白っぽい色をしています。いずれも体表には毛が密生しています。幼虫はナメクジを細くしたような形をしていて、大きさは8〜9mm程度です。見た目の違いはあるものの、その他の特徴や駆除方法は同じです
高温多湿を好むため4~11月が活動時期ですが、暖房がかかっている屋内では年中活動しています。ピークは5~6月です。
夜行性のため、昼間は浴室やトイレ、キッチンなどの壁でじっとしていて、日没後に活発になる傾向があります。夜間、外灯や電気の光に集まってくる習性もあります。幼虫は昼夜問わず活動しますが、夜はより活発になります。
屋内では、高温多湿の場所に生息しています。一般家庭では浴室が特に発生しやすい場所で、洗面所、キッチンやトイレにも発生します。
これらの水回りにある排水口、排水管などの石鹸カスや皮脂汚れといった汚泥状の有機物(スカム)が溜まっている場所に幼虫が繁殖します。浴槽の中をきれいに掃除していると思っていても、浴槽の下に溜まっている黒いヌメヌメとした汚れに繁殖する場合もあります。キッチンの三角コーナーも要注意です。
幼虫は汚泥状の有機物に潜って生息しているため、成虫と比べて見つけることが難しいです。
有機物を多く含んだ汚泥や排水口のぬめりなどが餌です。石鹸カス、垢などの皮脂汚れ、生ゴミなどが溜まっていると、発生しやすくなります。
チョウバエの被害
チョウバエは、その姿を見かけることが発生を知る方法です。
チョウバエには、どんな被害があるのでしょうか。
不快感
チョウバエが与える害といえば、その不快感です。汚れに発生することから不衛生なイメージもあり、嫌悪感を抱かせます。
食品やキッチンツールを汚染しハエ症やその他感染症の原因に
稀ではありますが、食品やキッチンツールに産卵するなどし、それが消化器官や気道、泌尿生殖器等を通じて人間の体内に侵入することでハエ症(腹痛、下痢、血尿など)を引き起こすことがあります。また、他の悪質な菌を媒介する可能性もあります。
浄化槽にチョウバエがわいたことにより、菌を媒介するケースもあります。
飲食店のイメージダウン
飲食店の店内で発生すると、より明るい日光に誘われて窓際に集まっていきます。飲み物や食べ物に入ってしまうこともあり、その不快感からイメージダウンや客離れを引き起こしてしまうこともあるのです。
こんな被害も!レアケース
排水ホースと、排水管のジョイントに隙間ができているケースがあります。これでは、トラップに引っかかる前に、その隙間からチョウバエが出てきてしまいます。
なかなかそこまでチェックしてもらえないので、原因不明で被害が収まらないこともあります。
チョウバエが発生した場合の、応急処置の手順
チョウバエが発生した時の応急処理方法をご紹介します。
ただし、発生源が特定できないと、基本的には一時しのぎにしかならないことがほとんどです。発生源の特定はかなり難しいので、根本的に解決したい場合は業者にお願いした方が良いでしょう。
幼虫の駆除
チョウバエは繁殖力が非常に強いため、幼虫の段階で駆除をすることがポイント。まずは幼虫の駆除方法をご紹介します。
こまめに水回り掃除をする
チョウバエの幼虫は、汚れの溜まった湿度の高いところに発生します。
そのため、まずは水回りをこまめに掃除して、幼虫が繁殖する環境を作らないようにしましょう。
お風呂場の水で流すだけでは不十分なので、洗剤をつけたスポンジやブラシを使ってしっかり擦り洗いをしてください。
パイプクリーナーを使って排水管の汚れを取り除く
排水管の奥まで掃除をするのはなかなか難しいため、パイプクリーナーを使って汚泥を取り除きましょう。
お湯をかける
摂氏60~70度ほどの高温のお湯をかけると、成虫も幼虫も退治することができます。一度かけただけでは、うまくお湯がかからない箇所が出てくるため、何度も繰り返しかけましょう。または、冷たさにも弱いので、氷水を流し込むのも効果的です。
幼虫用の殺虫剤を使う
幼虫には、幼虫向けの殺虫剤がありますが、実はほとんど意味がありません。幼虫が発生している場所を特定できたとしても、水を使うのですぐに流れてしまいます。
水が流れているところではなく、水が常に流れず、水が溜まっているところに発生するので、その場所を特定する必要がありますが、これはプロの業者にお願いしないと難しいです。
換気をする
湿った環境を好むため、換気も忘れないようにしましょう。
成虫の駆除
侵入を防ぐ
自宅で発生するだけではなく、近隣で発生したチョウバエの成虫が侵入してくる場合があります。特に近隣に飲食店や商業施設がある場合は要注意です。浄化槽で発生して、侵入してくるケースもあります。
換気の際でも網戸は締めておく、窓や扉の開閉は素早く行う、排気口(換気口)にはカバーをかけておく、排水口を定期的に掃除するなど、日々の対策を怠らないようにしましょう。また、網戸などに隙間がないかどうかのチェックも忘れないようにしてください。
侵入経路がわかっていれば、そこに忌避剤を吹きかけておくのも効果的です。侵入しやすい網戸や窓ガラスに、あらかじめスプレーしておいても良いでしょう。
ただし、雨などで流れてしまう可能性もあるので、定期的に吹きかけ直す必要があります。
排水溝に水が流れないと、排水溝もチョウバエの侵入経路になってしまいます。1ヶ月以上家を空ける場合や、マンションなどの空き家については、ガムテープなどで排水口を塞いでおくようにしましょう。
成虫用の殺虫剤を使う
成虫には、成虫向けの殺虫剤を使います。チョウバエを見かけたら成虫駆除用のスプレーを吹きかけたり、室内のチョウバエを駆除する煙タイプを利用したりして駆除しましょう。
捕獲する
ハエ捕りリボンや粘着シートを使って、捕獲することで駆除する方法もあります。
吊るしたり、置いたりしたら、あとは捕獲後捨てるだけです。
業者が行う対策(アフターサービスまで解説)
業者に依頼した場合の、一般的な対策についてご紹介します。
業者が行う駆除方法
チョウバエは汚水が溜まっているところが発生源になるので、それを探し出します。
ただし、発生源を探し出すのには技術がいるため、業者によって差があります。
また、発生源を特定した後、薬剤による駆除を行う業者は多いですが、すぐに水で流れてしまうので、効果がほとんどないケースもあります。
大切なのは発生源を特定し、その原因を取り除くこと。基本は、発生源の掃除と消毒、修繕です。
配管に亀裂が入っていることにより水たまりができている場合は、その亀裂を修繕します。あまりひどい場合は水道業者に依頼しなければなりませんが、ある程度であれば修理できる害虫駆除業者もあります。
アフターサービス
チョウバエの駆除については、保証はないことが多いです。あったとしても半年保証程度でしょう。
この保証というのは、保証期間内にチョウバエが発生した場合は、割引価格や無料で再施工をしてもらえるというものです。
薬の駆除しか行わない場合、発生源が取り除かれていないので1週間程度で再発してしまうことも多いです。
発生源を取り除いた場合でも、保証期間にまた別の配管に亀裂が入ってしまったり、修繕箇所がまた劣化により発生源となることもあり、長期間の保証が難しいのです。
バックスでは、防除・駆除効果に自信を持っていますので、100%防除・駆除できなかった場合には費用をいただいておりません!
薬だけで駆除するということはないので、1週間で再発するようなケースは駆除が完了していないとみなし、原因の特定を含めた再施工を実施いたします。
その上で、状況に合わせた最大期間で保証期間を設けております。
チョウバエの特徴を考慮し、メンテナンス込みの1年契約も実施しています。どちらにせよ、最もお安い価格で、より効果的なご提案をお約束します。
業者に頼んだ失敗例
せっかく業者に依頼したのに再発生してしまった…何度依頼しても被害が収まらない…なんてことも、残念ながらよく耳にします。
他の業者に頼んで失敗し、バックスにきてくださったお客様の事例をご紹介します。失敗例を知り、確実で無駄のないチョウバエ防除・駆除をしてくれる業者選びの参考にしてください。
薬剤の施工だけで、発生源がそのままに…
チョウバエが発生し、薬剤による駆除をしてもらったのにもかかわらず、数週間するとまた被害が再発してしまうケースです。これは、発生源の問題が解決できていないことが原因です。
薬剤で駆除をすれば一時的に被害は無くなりますが、発生源がそのままであれば1〜2週間程度であっという間に再発生してしまいます。
完全に駆除をするためには、発生源を特定し、その問題を解決する必要があります。
バックスでは、徹底的に発生源を探して対応しています。実際、しゃがみこんで発生源を探すくらいでは見つかりません。その程度であれば、お客様ご自身でも見つけられるんです。本当に発生源を探し出すためには、床に這いつくばって、汚れ覚悟でやる必要があります。
飲食店の厨房の排水溝、お風呂の下もコンクリートになっていると、そこに亀裂が入っていることも。特に飲食店では常に酸がある状態なので、コンクリが溶けてヒビが入り、水が漏れて水たまりになっていることも多いです。
時には、家具を解体したり、備え付けの棚を切ったり、壁をめくったりして探すこともあります。バックスでは、切ったりめくったりしても元に戻す技術があるので、安心してお任せいただいています。
発生源の特定が甘く、再発生
薬剤だけではなく、発生源の修繕を行ったものの、その特定が甘かったために再発生してしまうケースです。
チョウバエの発生源は、そう簡単に見つかるものではありません。ぱっと見たところに発生源があるのであれば、お客様だけでも解決できるのです。簡単には見つけられないところにある発生源を見つけ出して、そこの根本治療を行ってもらえることが業者にお願いする価値ではないでしょうか。
まとめ
チョウバエは人に大きな不快感を与えます。そして繁殖力が強いため、成虫を見かけてから駆除をしていっても、次から次へと現れて、途方に暮れてしまうことも多いです。チョウバエを駆除するには、成虫を駆除するだけではなく、幼虫の駆除も同時に行う必要があるといえるでしょう。
ただし、チョウバエの幼虫は目には見えづらく、掃除をしたり薬剤をまいたりすることが難しい、浴槽の下や排水菅の周りなどに発生することも多いです。幼虫をしっかり駆除することができなければ、またあっという間に繁殖してしまいます。
そして何より、その発生源の問題を解決することが重要です。
色々と試してもすぐにチョウバエが発生してしまい、自分で駆除をするのが難しいと感じたら、一度専門の駆除業者に相談してみてくださいね。