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ダンゴムシの駆除方法!個人ができる対策と業者に依頼できる駆除作業
この記事を書いた人:坂田 和徳
この道34 年で施工実績30,000 件以上の職人社長!
ゴキブリ・シロアリ・ネズミ駆除の専門家。
徹底的な調査とヒアリングによって他業者様には難しい案件も多数請負。
害虫駆除に加え経営・集客に関するアドバイスも可能。
こんにちは。バックスの坂田です。
触るとくるりと小さくまるまるダンゴムシ。小さな頃は、面白がって遊んだ人も多いかもしれません。しかし大人になってから見るダンゴムシは少しグロテスクで、不快害虫の一つとされています。それだけではなく、大量発生すると野菜や花を食べて庭を荒らしてしまうこともあります。
そこで今回は、ダンゴムシの特徴と被害から、個人でできる予防・駆除方法、業者に依頼できる駆除作業に至るまで、徹底的にご紹介します!
ダンゴムシの特徴と被害
ダンゴムシの特徴
日本には「オカダンゴムシ科2種類」「コシビロダンゴムシ科22種類」「ハマダンゴムシ科1種類」が生息しており、最もポピュラーなのはオカダンゴムシです。それ以外のダンゴムシを見かけることはほとんどありません。オカダンゴムシは外来種で、コシビロダンゴムシが在来種なのですが、コシビロダンゴムシは乾燥に弱く、森林でしか生きられないため人家周辺にはオカダンゴムシが広がったようです。
日本全国の人家周辺や庭先、畑などで見ることができます。暗くて湿った場所を好み、石・木・落ち葉・プランター・植木鉢などの下に潜んでいます。
体長は1~1.5cm程度で、体は14の大節からできており、頭部(1節)には2対の触角、胸部(2〜8節)には7対の脚があり、腹部(9〜13節)には生殖器や呼吸器官などがついています。背中は丸く盛り上がっていて、お腹側は平らです。
夜行性で、昼間は天敵から身を守り、太陽の光による水分蒸発を防ぐために隠れています。刺激を受けるとお腹を内側にして団子のように丸まります。これは敵に対する防御の姿勢と考えられています。外見は非常にワラジムシに似ていて見分けがつかないこともありますが、ワラジムシは触っても丸まりません。触って丸まればダンゴムシということになります
ほとんど1年中目にすることがありますが、主な活動時期は2~11月頃です。寒い時期は地中に潜って過ごします。雑食性で、主に落ち葉や雑草、花、動物の死骸などを食べます。
ダンゴムシによる被害
落ち葉を食べて、微生物が分解しやすい状態にするダンゴムシは土壌を豊かにするため益虫の側面も持ちますが、見た目の不快感により不快害虫といわれたり、農作物の葉や茎を食べる害虫といわれることもあります。
不快害虫ではありますが、見かけるのは屋外。屋内にまで侵入してくることはほとんどありません。その点で、ゴキブリなどの不快害虫とは大きく異なりますね。
4~9月に繁殖期を迎え、一度の繁殖で数十から数百の卵を産みます。メスのお腹には保育嚢と呼ばれるものがあり、その中に産卵します。保育嚢の中で孵化し、初めの脱皮の直前まではそのまま成長します。保育嚢を破って出てきたダンゴムシは脱皮を繰り返して成長します。寿命は2~4年ほどです。このように産卵数が多いため、大量発生してしまうことがあるのです。
少量であれば役に立つダンゴムシも、大量に発生するとせっかく育てた花やお野菜などが食べられてしまいますし、見た目も気持ちが悪いですね…!特に、ガーデニングが趣味の方にとっては天敵といえるかもしれません。
ダンゴムシに被害を受けた場合の、応急処置の手順
発生してしまったダンゴムシを駆除する方法をご紹介します。
スプレータイプ・誘引タイプ殺虫剤を利用する
最も効果的なのは、スプレータイプの殺虫剤です。即効性も殺虫性も高いです。その反面野菜などの食用作物に吹きかけてしまうと、それを食べた人にも有害なので注意が必要です。
誘引タイプは、ホウ酸団子のようにダンゴムシに毒餌を食べさせて駆除することができます。粒状タイプや固形タイプがあり、効果が比較的長続きします。
小さな子供やペットがいる場合は、誤飲しないように注意が必要です。
ダンゴムシは薬剤に耐性があるわけではありませんので、駆除は難しくありません。
落とし穴を仕掛ける
落とし穴を設置して捕獲する方法です。
空き缶の上部分を切り取り、中にダンゴムシの好きな野菜などを入れます。それを切り口が見えなくなるまでしっかりと地面に埋め込みましょう。餌におびき寄せられて空き缶の中に落ちたダンゴムシは、自分ではい上がってくることはできません。
捕獲したダンゴムシは公園などに放してやると良いでしょう。
空き缶は空き缶でも、臭いが残ったコーヒーの空き缶を使うと、コーヒーの臭いが嫌いなダンゴムシが近づいてこないので注意しましょう。
業者が行う対策(アフターサービスまで解説)
基本的に、ダンゴムシの駆除をわざわざ業者に依頼する必要はないでしょう。
業者に依頼したとしても、薬を撒いて、死骸を処分する程度です。
ダンゴムシが発生しやすい環境になっている場合は、それを改善するためのアドバイスや鉢植えなどの配置変更を行ってくれるかもしれませんが、自分たちだけでも十分できますよ。
業者に依頼する可能性があるとすれば、よっぽど虫が嫌いで自分で駆除をするのが難しい場合くらいではないでしょうか。
業者に頼んだ失敗例
バックスにはせっかく業者に依頼したのに害虫が再発生してしまった…必要以上の費用を支払うことになってしまった…と駆け込んでくる方も多いですが、ダンゴムシで駆け込んできた方はいらっしゃいません。
ぼったくりにさえあわなければ、駆除に失敗するということはまずないと思います。ただし相場感がわかりにくいので、複数の業者に相談してみて、納得のいく金額で依頼するようにしてくださいね。
おおよその見積もり
ダンゴムシ駆除用の料金設定をしているような業者はほとんどないと思います。
駆除するとしても駆除が難しい虫ではありませんから、ダニやチョウバエなどの駆除と比べてはるかに安く済むでしょう。
バックスでも、ダンゴムシの駆除依頼はほとんど受けたことはありません…!そのため、「いくらぐらいですよ」ということができませんが、実際に受けるとすると、仕事にならないくらいの金額になるのではと思います。
基本的には自分で十分対処できると思いますが、どうしても困ったという方はご相談くださいね。
個人でできる予防策
ダンゴムシを寄せ付けないためには、ダンゴムシが好む環境を作らないようにする必要があります。そのためのポイントをご紹介します。
湿気を取り除く
ダンゴムシは湿気のある場所を好みます。庭の土は定期的に掘り起こすことで、適度に乾燥させておきましょう。
プランターや植木鉢の下も湿気が高く、ダンゴムシが集まってきます。湿気がたまらないように台の上にのせておくか、定期的に移動させるようにしましょう。
雑草が生えていても、湿気がこもりやすいです。定期的に雑草を抜いてきれいにしておきましょう。
餌となるものを取り除く
ダンゴムシの主な餌は落ち葉や枯れ葉です。落ち葉や枯れ葉、枯れたり腐ったりした家庭菜園の野菜や、枯れた花なども定期的に掃除しましょう。
隠れ家(暗がり)を作らない
ダンゴムシは暗いところが好き。太陽光や紫外線が苦手であるともいえますね。そのため、暗くて、隠れられる場所があれば寄ってきてしまいます。
植物を植えているだけであればそれほど問題はありませんが、そこにブロックなどを置いて隠れ家ができてしまうと、ダンゴムシはどんどん集まってきます。ブロックや鉢などは、できるだけ置かないようにしましょう。
落ち葉や枯れ葉がたまっていても、隠れ家になってしまいますよ。
粉末タイプの殺虫剤を利用する
粉末タイプの殺虫剤をダンゴムシが発生して欲しくないところにまいておくことで、ダンゴムシの侵入を防ぐことができます。ホームセンターなどで売っている忌避剤でも十分に効果がありますよ。比較的効果が長続きするので、まきなおしの手間が少なくてすみます。
小さな子供やペットがいる場合は、誤飲しないように注意が必要してくださいね。
酢を撒布する
ダンゴムシは酢の臭いが苦手です。ダンゴムシが発生しそうな場所に、酢を水で20倍くらいに薄めて撒布しましょう。こちらは、小さな子供やペットがいても安心ですね!
木酢液を撒布する
ダンゴムシは木酢液の臭いも苦手です。高い殺菌・殺虫能力を持つので、虫除けに使われることが多いです。木酢液の場合は、水で100倍以上に薄めて撒布しましょう。ただ独特の香りがするので、人間も苦手だと感じてしまうかもしれません。
ハーブなどを植える
スペアミントやペパーミントを植えると、隠れたダンゴムシが逃げ出す効果が期待できます。他にラバンジンやシナモンにも、虫除けの効果があります。お料理に使えるハーブを植えれば、一石二鳥です!
その他、除虫菊花植物のマリーゴールドはとても匂いが強く、虫を寄せつけないために家庭菜園に寄せ植えされることがありますが、ダンゴムシにも効果が期待できます。
コーヒーを撒布する
ダンゴムシはコーヒーの臭いが苦手です。濃いめのコーヒーを撒布することでも、ダンゴムシを寄せ付けない効果が期待できます。
酢の匂いが気になる方は、こちらを試してみても良いでしょう。
まとめ
土壌を豊かにしてくれるというダンゴムシですが、大量に発生すると見た目にも気持ちが悪いですし、ガーデニングなどをしていると食害に悩まされることもありますので、駆除が必要です。ダンゴムシの駆除は難しいことではありませんので、自分で解決できることがほとんどでしょう。薬局やホームセンターで販売されている殺虫剤でも十分に駆除できますし、忌避剤の効果も期待できます。
ただし、一度駆除してもダンゴムシが好む環境のままでは、また発生してしまう可能性があります。隠れ家になるような場所をなくし、定期的にお掃除をすることも忘れないようにしてくださいね。
どうしても自分で駆除したくない、退治しても、防除しても、また大量に発生してしまうといったことがもしあれば、一度害虫駆除専門業者に相談しても良いと思います。他の害虫も併せて駆除してもらえれば、すっきりすると思いますよ。