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ハチの駆除方法!個人ができる対策と業者に依頼できる駆除作業
この記事を書いた人:坂田 和徳
この道34 年で施工実績30,000 件以上の職人社長!
ゴキブリ・シロアリ・ネズミ駆除の専門家。
徹底的な調査とヒアリングによって他業者様には難しい案件も多数請負。
害虫駆除に加え経営・集客に関するアドバイスも可能。
こんにちは。バックスの坂田です。
私たちにとって身近な虫であるハチ。その中でも受粉を媒介してくれるミツバチは必要な虫ではありますが、スズメバチなどに刺された場合は命に関わることもあり、巣を見つけたり、たくさんのハチが自宅近くに集まっていたりする場合は、なんとか駆除したいですよね。
そこで今回は、ハチの特徴と被害から、個人でできる予防・駆除方法、業者に依頼できる駆除作業に至るまで、徹底的にご紹介します!
ハチの特徴と被害
ハチの種類と特徴
ハチには多くの種類がいますが、日本国内でみられる主な種類は、スズメバチ、アシナガバチ、ミツバチの3種類です。
スズメバチ
体長は17~40ミリ程度で、大きい個体には45ミリを超えるものもおり、ハチの中で最も大きい種類です。細身で腰がくびれており、黒い足がついています。一部、足の黄色い種類もいます。色はオレンジ色に近い黄色と黒色の縞模様です。オレンジ色よりも黄色に近い個体もいます。
スズメバチの巣の寿命は1年(1シーズン)です。軒下や屋根裏、樹木、換気口、ベランダ、壁の内部など、雨風をしのげる場所に巣を作ります。巣は、球体やフラスコのような形をしていて、大きいものであれば直径60cmを超えるものもあります。色は茶色でマーブル模様になっています。また、強度も非常に高いです。1つの巣に、数百~1000匹程度いるといわれています。
アシナガバチ
体長は11~26ミリ程度で、スズメバチと比べると少し小柄な印象です。細身で、その名の通り長い手足がついています。色は黄色と黒色の縞模様が多いですが、オレンジ色に近い個体もいます。足が黄色いことが、足の黒いスズメバチと見分けるポイントです。長い足をたらして、フラフラと飛ぶ様子もアシナガバチの特徴といえるでしょう。
アシナガバチの巣の寿命は1年(1シーズン)です。軒下や樹木、ベランダなど、風通しの良い場所に巣を作ります。巣はそれほど大きくなく10センチ〜15センチ程度で、色はグレーです。椀を逆さまにしたような形で巣穴が見えているため、シャワーヘッドのような形と例えられることもあります。また、スズメバチの巣より頑丈だといわれています。1つの巣にいる蜂は、50数十~100匹程度です。
ミツバチ
体長は12~20ミリ程度で、ずんぐりとした黒っぽい胴体に黄色い縞模様がついています。また、体全体に毛が密生していることが特徴です。
スズメバチやアシナガバチと違い、女王蜂がいなくなるまで、何年も同じ巣を使います。床下や屋根裏といった閉鎖された空間に巣を作ります。軒下に作ることもあります。巣は板のように平らな楕円状です。その両面には白い六角形の巣穴見えていて、外壁はありません。大きさは、最大で1メートルになることもあります。一つの巣にいる蜂は、数千から数万匹です。
ハチの被害
ハチの被害は、刺されることです。強い痛みを伴うだけではなくアナフィラキシーショックを起こすこともあり、最悪の場合死に至ることもあるのが恐ろしいところ。
家の周りでハチを見かけることが増えた場合は、近くにハチの巣ができている可能性が高いです。軒先や外の植栽、エアコンの室外機などの屋外以外にも、天井裏や壁の中、床下などに巣ができていることがあります。天井からブーンという音が聞こえて、存在に気がつくこともありますよ。
天井裏の隙間や、室外機と室内機やつなぐホースの隙間など、居住空間へ繋がる隙間があれば、室内でハチに遭遇するケースもあります。
巣作り自体は5〜64~5月頃からスタートしますが、その時点で気が付けるのは稀なケース。7〜8月になり、働き蜂の出入りが増えてくると目につくようになります。
ハチの種類によってその凶暴性は異なっているため、それぞれの特徴をご紹介します。
スズメバチ
非常に凶暴で動きが早く、攻撃性が高いです。その攻撃性は、巣の近くを通っただけで攻撃をしてくることがある程です。集団で襲ってくることもあります。また、毒性が強く、ミツバチと違い毒液がある限り何度でも刺すことができるため、複数回刺されることで、さらに毒が効きやすくなってしまいます。
人によってはアナフィラキシーショックを起こすことがあり、年平均30~40人の方が亡くなっています。特に、ハチに刺されるのが2回目の場合には注意が必要です。
活動時期は5~11月。6~7月に巣を作ります。この期間は、比較的人を襲うことは少ないとされています。巣が大きくなり、他のハチから巣を守る必要がある8月下旬〜10月頃は、特に攻撃性が高くなり、スズメバチに刺される被害も多くなります。
アシナガバチ
スズメバチのような凶暴性はなく、急に近づいたり、危害を加えたりしなければ、襲ってくることはありません。また、動きも早くありません。
ただし、アシナガバチに刺されて死亡した人の例はあります。
活動時期は4~10月。巣が大きくなる6~87~9月ごろは攻撃性が高まります。
ミツバチ
大人しい性格ですが、強く刺激すると集団で襲ってくることがあります。刺すことは少ないものの、毒性は強いです。またミツバチの針は、人を刺すとハチ本体から抜けてしまい、そのミツバチは死んでしまいます。
活動時期は一年中です。寒い時期になると、攻撃性が高まるので注意が必要です。
また、ミツバチの場合は蜂蜜が天井から垂れてくることがあります。蜂蜜自体に危険性はありませんが、ベタベタするので駆除が大変です。
こんなところに?意外なケース
ハチの巣は、1階の軒先などそれほど高くない場所にできていることが多いイメージがあるかもしれませんが、二階建ての高いところにできることもあります。高所にできた巣は、小さくても駆除作業に危険が伴うので、できるだけ早く業者に依頼してくださいね。
ハチが発生した場合の、応急処置の手順
蜂の巣が小さいうちであれば、自分で駆除することも可能です。5月頃に発見できた場合は、まだ個人での駆除も可能でしょう。ただし、スズメバチの巣の場合は危険性が高いので、できるだけ早く専門業者に駆除を依頼することをオススメします。
駆除業者に来てもらうまでは、とにかく近づかないことが一番!!
できるだけ早く駆けつけてくれる業者を選んだ方が良いでしょう。
自分で駆除をする方法
殺虫剤をかける
まだ巣が小さいうち(目安は15cm程度まで)であれば、市販の殺虫剤を噴射することで駆除ができます。
2〜3m離れたところから、強力噴射型のエアゾールを吹きかけます。
ハチが飛び出してきますが、巣から出てすぐは動きが鈍いので、そのまま殺虫剤をかけ続けてください。
ハチの動きが止まったら、長い棒などを使ってハチの巣を落とします。手で落とすのは危ないのでやめましょう。落としたハチの巣は、強度のあるビニール袋などに入れてしっかりと口を縛ってから処分します。
駆除後1週間程度は、巣にいなかったハチや殺虫剤から逃げていたハチが戻ってくることがあります。毎日巣があった場所に殺虫剤をかけておきましょう。その他、粘着シートなど吊るしておくと捕獲できることもあります。
駆除する時の注意点
駆除する時間帯
明るいうちは、ハチの動きが活発です。駆除をしている途中で、他のハチが戻ってきて襲われる可能性があります。
逆にいえば、暗くなるとハチの活動は鈍くなります。夕方以降の暗くなってきた時間帯に駆除しましょう。
あまり暗いと駆除すべき対象の巣がよく見えなくなるので、その点は注意が必要です。
駆除する時の服装
ハチは、黒いものに向かって攻撃をしてくる傾向があります。できるだけ白っぽい服装で駆除しましょう。また、帽子、手袋、長靴などを着用し、できるだけ肌が露出しないようにします。
匂いのするものに注意
ハチは匂いに非常に敏感です。香水や整髪料をつけないようにすることに加え、柔軟剤の匂いにも注意が必要です。汗の匂いもできるだけしないように、事前にシャワーを浴びておくようにしてください。
業者が行う対策(アフターサービスまで解説)
どこにハチの巣ができているかによって方法は変わります。
基本的には、ハチが飛び回らないようにするため、巣の出入口を特定してそこから薬を注入して死滅させ、巣を取り除きます。
天井裏に巣がある場合は、出入口を塞いでから天井裏に薬を散布して死滅させ、巣を取り除きます。
バックスでは、お客様が希望されない場合、ハチがいなくなった巣を取り除きません。余計な作業を行えば行うほど費用は上がってしまうので、最も安い料金でご案内できるように努めています。
必要があれば侵入経路を塞ぐ施工を行うこともあります。
ハチの駆除には、基本的にアフターサービスはありません。
もし有料でアフターサービスを行っている業者があれば、ぼったくりかもしれないので注意しましょう。
業者に頼んだ失敗例
他の業者に頼んで失敗し、バックスにきてくださったお客様の事例をご紹介します。失敗例を知り、確実で無駄のないハチの駆除をしてくれる業者選びの参考にしてください。
天井裏に穴を開けて駆除。費用が高額に…
天井裏にハチの巣ができているからと、天井に穴をあけて駆除作業を行い、高額な費用を支払ったというケースです。天井裏のハチの巣は天井に穴をあけなくても駆除可能なので、お客様の費用を考えず、業者にとって楽な方法を選んだ結果といえるでしょう。
天井裏のハチの巣を駆除するのに天井に穴をあけるといわれたら、違う業者を探しましょう。
スズメバチが逃げ回る!危険な駆除作業に
「害虫駆除の達人」等と称して、テレビで紹介されているのを見たことがある人もいるのではないでしょうか?スズメバチがわ〜っと出てきて、外に大量のハチが舞う。そんなこと、実際にやることはありません。そうならないようにするのが、プロってもんです。
ですが、実際にテレビのようにわ〜っとハチが逃げ回る駆除の仕方をする業者も0ではなく…正直言って危険です。自分たちは屋内に逃げていても、近隣の方にご迷惑をかけないかという心配もありますよね。
ハチの巣は一度駆除しても、また作られてしまうこともあります。そんな駆除の仕方をする業者にはリピートしないようにしてください。先に、どんな駆除の仕方をするのか、聞いておくと良いですよ。
バックスでは「自分の家だったらどのように駆除するか?」という観点を常に持って、お客様にご提案をしています。例えば、自分の家の天井裏にハチの巣があった時、当然天井に穴をあけずに費用を抑えて駆除をしたいと考えますよね。であれば、その方法を考えてご提案するのが、プロの努めだと思っています。
バックスでは、最も無駄のない、効果の高い方法をご提案しますので、安心してご相談ください!
おおよその見積もり
ハチの巣の駆除では、
アシナガバチで 1万.2万〜
スズメバチで 2万.3万〜
ミツバチで 4万.5万〜
程度が相場といえるでしょう。
ミツバチは壁を壊さないといけないことも多く、費用が嵩みます。
天井裏にできているケースは7万、8万〜かかることが多く、
侵入経路を塞ぐと、もっと費用は高くなります。
ハチの駆除は金額のほか、依頼から駆除作業までのスピードも大切になってきます。
1週間先といわれることも多いので、なるべく迅速な対応をしてくれる業者を探しましょう。
個人でできる予防策
残念ながら、確実に予防できる方法がありません。
自然豊かな地域の方が被害は多いですが、都市部でも巣を作られてしまう可能性は十分にあります。
過去に巣を作られてしまったことがある場所は、ハチにとって巣作りに最適な場所であるということです。一度駆除してもまた作られてしまう可能性がありますので、ピレスロイド系の薬をまいたり、テープやシートを設置したりして、ハチが近づけないようにしておくと多少は効果が期待できるでしょう。
出入り口や天井裏など、ハチの巣ができると特に困るところにも、あらかじめ駆除剤を設置しておくと良いです。ハチの巣が作り始められるのは4〜6月なので、この時期から設置しておきましょう。
4〜6月の期間、週1位のペースで家の周りをチェックすることで早期発見が可能ですが、絶対起こるかわからないことに、そこまで時間かけられないのが現実ですね。
まとめ
日本中の至る所で見かけるハチですので、どんな人でも被害に遭う可能性があります。殺虫剤を噴射することで駆除することもできますが、刺されると命を落とすこともある危険な虫ですので無理は禁物です。
大きいハチの巣の場合はもちろん、高いところや狭いところに巣を作られた場合、まだ小さくても安全に駆除することが難しいと思われる場合は、無理せず専門の業者に依頼することをオススメします。しっかりと駆除した上で、必要に応じて再発防止策もしてもらうと安心ですよ。