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カメムシの駆除方法!個人ができる対策と業者に依頼できる駆除作業
この記事を書いた人:坂田 和徳
この道34 年で施工実績30,000 件以上の職人社長!
ゴキブリ・シロアリ・ネズミ駆除の専門家。
徹底的な調査とヒアリングによって他業者様には難しい案件も多数請負。
害虫駆除に加え経営・集客に関するアドバイスも可能。
こんにちは。バックスの坂田です。
カメムシといえば、洗ってもなかなか落ちない悪臭を発する不快害虫として有名です。アリやハチほどではありませんが、自然の多いエリアだけでなく街中でも遭遇すること多いです。屋外だけではなく、窓や玄関から、また洗濯物にくっついて屋内に侵入してくることもあります。さらには農作物の食害も問題になる、迷惑な害虫です。
そこで今回は、カメムシの特徴と被害から、個人でできる予防・駆除方法、業者に依頼できる駆除作業に至るまで、徹底的にご紹介します!
【カメムシの特徴と被害】
《カメムシの種類と特徴》
カメムシは、カメムシ目カメムシ亜目に属する昆虫の総称です。名前の由来は、体が亀の甲らのような形をしているからです。日本では、90種類以上確認されています。
冒頭でもご紹介したように、悪臭を放つという特徴があり、「ヘコキムシ」「クサムシ」などの俗称で呼ばれることも多いようです。日本全国に生息していて、宅地造成地などの空き地や、川辺の茂みなどに多く発生します。
体長は種類によってバラつきがあり、5mm前後の小さなものから、10mm程度のもの、20mm程度の少し大きいものまでいます。頭の先端が三角形に尖っていて、細長い触覚がついています。
非常に種類が多いカメムシのうち、よく見かけるものを4種類ご紹介します。
*クサギカメムシ
体長:13~20mm
クサギに付くことからクサギカメムシと名付けられました。日本では非常にポピュラーな種類で、最もよく見かけます。体が平たくホームベース型をしていて、体色は茶色や黒褐色、褐色などで、黄色っぽいまだら模様が入っています。寒くなる頃に越冬のため、屋内に集団で飛び込んでくることがあります。
*マルカメムシ
体長:5mm
小型のカメムシで、丸い形が特徴です。体色は茶色をしていて、黒い斑点があります。光沢があるのも特徴の一つでしょう。こちらも日本でとてもよく見かける種類です。
*アオクサカメムシ
体長:12~17mm
頭部が三角形で肩が張っており、お尻の部分に向かってだんだんと細くなっていきます。体色は光沢のない緑色をしているのがほとんどですが、まれに黄褐色をしたものや黄色斑紋があるものもいます。カメムシといえば、このアオクサカメムシをイメージする人も多いようです。
*ホオズキカメムシ
体長:11〜13mm
ホオズキカメムシは、特にホオズキを好みます。体色は黒褐色をしています。雄の後ろ足が太くなっているという特徴があります。
《カメムシの被害》
活動が活発になるのは、春から秋(5月〜10月頃)です。冬になると越冬するために、人のいる暖かい屋内に寄ってきます。
光に向かって集まってくるという走光性もあります。特に発生しやすいのは窓枠の部分です。
カメムシの一番の被害は不快感。特に大量発生したときにはインパクト大です。大量発生は自然の多いエリアがほとんどですが、雑草が生い茂った水辺や宅地造成地が近くにあれば街中でも大量発生の可能性があります。
カメムシは高いところまで飛ぶことができますが、高い場所に行くニーズがカメムシにないので、上層階に現れることはほとんどありません。
2階くらいまでがカメムシの警戒が必要な高さではないでしょうか。越冬のために室内に入ったカメムシは隙間に入り込んでじっとしているので、遭遇することはほとんどないでしょう。
問題となるのは、隠れるまでに遭遇した場合です。
基本的には葉や茎に卵を産みつけるのですが、まれに洗濯物や網戸に産み付けてしまう例もあるようです。
外敵から身を守るために悪臭を放つという特徴があります。これは身を守るとともに、仲間への警報も兼ねているようです。
悪臭だけでも迷惑ですが、農作物に被害をもたらすこともある害虫です。
クサギカメムシは果物を、マルカメムシは豆類の植物を、ホオズキカメムシはホオズキの他にナスやピーマン、トウガラシ、トマトなどのナス科の植物によくつきます。
そして、アオクサカメムシは雑食性で、様々な野菜や果物の水分を吸うため、特に農作物の害虫といわれることが多いです。家庭菜園をしている人は、要注意です。
【カメムシが発生した場合の、応急処置の手順】
室内に入ってきてしまったり、洗濯物についてしまったりしたカメムシの駆除方法をご紹介します。
刺激を与えると悪臭を発してしまうので、そうならないように駆除しなければならないのが、カメムシの厄介なところです。
<殺虫剤を吹きかける>
最も効果が高いのは殺虫剤を吹きかけて駆除する方法です。
カメムシ用のものがベストですが、なければゴキブリ用のものでも問題ありません。ただし、蚊やハエ用のものは効果が弱いので、カメムシを退治できない可能性があります。
洗濯物などについている場合や、お子さんやペットのいるご家庭では、凍結タイプのスプレーをすると良いでしょう。
スプレーをかけるだけであれば直接刺激を与えないので、臭いを発することもありませんよ。
<ガムテープで捕獲する>
殺虫剤などがない時、殺虫剤を使いたくない時に手軽にできるのが、ガムテープで捕獲する方法です。
ガムテープでくっつけて捕獲し、そのまま丸めて捨ててしまえば、臭いが気になることもありません。
うまく丸められなくても、すぐに袋に入れてしまえば大丈夫です。
<手作りでカメムシホイホイを作って捕獲する>
一部で有名なのが手作りカメムシホイホイを使った捕獲方法です。
ペットボトルの注ぎ口部分を切り取り、逆さにしてガムテープなどで固定したら、手作りカメムシホイホイは完成です。
それをカメムシの下に持っていきましょう。敵に襲われると下に逃げるという習性から、カメムシが自らペットボトルの中に落下します。
一度落下すると、簡単には出てくることができません。ペットボトルの中に水や中性洗剤を入れておくとそのまま駆除できます。
<草刈りをする>
数匹現われた程度ではなく大量発生している場合は、家周辺の草刈りをしましょう。
草の生えているところに潜んでいるので、その草を一気に刈ってしまうことで駆除できます。
【業者が行う対策(アフターサービスまで解説)】
業者に依頼した場合の、一般的な対策についてご紹介します。
カメムシは窓の枠の周辺に大量発生することが多いので、窓枠に薬剤を塗ってカメムシが近づいてこられない状態にします。
2階の窓に発生している場合は、はしごを使って外側から作業をすることになります。特殊な薬なので、1回塗っておけば1シーズンはカメムシがやってくることはほとんどありません。
庭にも大量発生している場合は、薬を撒いて退治します。追加料金を支払えば草刈りまでしてもらえると思います。
虫の死骸も怖いと言う方であれば、相談してみてください。
アフターサービスとして、1シーズンたたないうちにまたカメムシが発生してしまった場合などに、再度薬を塗ったり撒いたりしてくれる業者もあります。契約の際に、確認してみてくださいね。
【業者に頼んだ失敗例】
カメムシの駆除・防除で、失敗するということはほとんどないと思います。普通に薬を撒いてもらえたら大丈夫です。
害虫駆除をやっている業者に依頼すれば問題ないでしょう。
もちろん害虫駆除業者によって設定料金は異なりますので、複数の業者で見積もりを取り、納得のいく金額で依頼をするようにしてくださいね。
【おおよその見積もり】
カメムシだけの料金を詳細に設定している業者はほとんどないと思いますので、相場感を知るのは少し難しいかもしれません。
一軒家の窓枠と庭に薬を撒くと言う施工であれば、4〜5万円位を目安にするとよいでしょう。
バックスでは、防除・駆除効果に自信を持っていますので、100%防除・駆除できなかった場合には費用をいただいておりません!
【個人でできる予防策】
カメムシは越冬するために集団で侵入してくることもあります。そうなる前に、まずは侵入を防ぎましょう。
<侵入経路を塞ぐ>
カメムシは網戸や窓の隙間から侵入してくることがあります。隙間があれば、隙間テープなどで塞ぎましょう。
その他、エアコンの室外機のドレーン部分から侵入することも多いです。目の細かい編みなどでカバーしておくと侵入できませんよ。
しかし、残念ながら窓の隙間には機能的に必要なわずかな隙間が空いており、それを埋めることはできません。
そのため、窓枠からの侵入を完全に防ぐことはできないといえます。
<カメムシの嫌う臭いをさせる>
カメムシはハーブ系の香りが苦手です。ハーブを庭に植えたり、鉢植えを玄関や窓際に置いたりすると、カメムシ避けの効果が期待できますが、効果が高いかというとそうとはいえません。
スプレーを撒く方法もありますが、かなり頻繁(ほとんど毎日)に撒かないと効果は得られないでしょう。
<除草する>
カメムシが好んで繁殖地するような場所を作らないこともポイントです。庭がある場合は、定期的に除草するようにしましょう。
<忌避剤をまいておく>
カメムシに効果のある忌避剤を網戸や窓などに撒いておくと、侵入を予防できます。他の害虫の侵入も予防することができますよ。
効果を持続させるために、定期的に撒きなおすようにしましょう。
<誘引灯や電撃殺虫機を設置する>
カメムシを集めて捕獲するために、誘引灯を設置する方法もあります。同時に退治までしたい場合は、電撃殺虫機を設置しましょう。 ホームセンターなどでも販売されています。
<オレンジや黄色のカバーとライトにつける>
LEDは蛍光灯などと比べると虫が寄ってきにくいですが、完全ではありません。虫は
オレンジや黄色の光が見えないので、ライトにオレンジや黄色のカバーをつけると高い効果が期待できます。
食品工場などで取り入れられている方法であり、実際に家の周りのライトをオレンジや黄色にするというのには抵抗がある人も多いと思いますが、『どうしても虫が嫌だ!』という場合には、試してみると良いと思いますよ。
【まとめ】
カメムシはとにかくその臭いが強烈です。
密閉された空間でカメムシが悪臭を発すると、その臭いでカメムシ自身が死んでしまうこともあるほどです。
自宅への侵入はなんとしても阻止したいですよね。侵入経路を塞ぎ、忌避剤などをまいた上で、侵入した時に退治できる準備をしておきましょう。
それでも大量発生などで悩まされた場合は、プロの害虫駆除業者に相談してみてくださいね。